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執筆者の写真大場敬子

子どもの特殊な能力柔らかアタマ老いてますます



子どもが簡単に言葉を覚えられるのは、「子どもの脳」の持つ「特殊な能力」に関係している。周囲の様々な刺激に適応できる柔軟性、たとえば、モノの意味や抽象的概念、人間関係の理解などは「言語能力」からの影響がある。視覚・聴覚・触覚・臭覚、味覚などの五感も感受性と思考力が関係する。高度な「認知能力」が求められる文字や数の理解、複雑な思考などは「習得能力」の柔軟さが関係してくるのだ。

がこうした柔軟性を持つ時期を「臨界期」と呼び12歳頃まで続く

常識となっているその情報は、幼児教育の重要性、親の教育熱心な思考とさまざまな問題、母語より外国語の習得、英才教育、知能開発など、親を行動へと走らせる。焦点を必然的に「習得能力が高い時期」に定めてしまうかもしれないし、その時期を逃してしまったなら、あきらめという言葉が先行してしまうかもしれない。


さて、中学生の子どもを持つ親の年齢は、20~70代。早くに出産する、晩婚で遅くに出産、又は年齢差での結婚のため父親が高齢の場合と、さまざまである。20~70代のとしての「脳の柔軟さ」を考えるならどうだろう。

また、自身の学校と教育に対する考えと希望なども、生徒の数だけ、親の数だけ異なるものがある。


親の時代の学校の様相と随分と変化もした。授業内容、進み方、行事の内容と取り組み、教職員の個性、人数など。

国、都道府県、それぞれの教育委員会と学校の方針など、その時代の流れ、社会風潮の影響を受けた施策など、あるべき目標とする教育形態を徹底することの難しさもあろう。

今も昔も存在する、問題とされる共通因子。今日においては、右往左往という印象が強い。問題が生じるとそれを解決するための多大なエネルギーが必要とされる教育現場がクローズアップされている。

学校、教育現場に求めるものが確かに大きく存在する。「脳の柔軟さ」が多大な問題に影響し合える良い意味での発展性のある、環境の良い、住みやすく、前向きな、相手を思いやる、本来の人間の持つ特性の調和のとれた教育現場はいったいどのようなものだろうかと、思案に暮れてはしまうのだが。


人は一生涯「柔軟な脳」である必要と、そうあるべきだと願う。

しかしながら、体は衰えていき、人は命の朽ち果てる時、つまり、脳も朽ち果て、衰え、終焉を迎える。それは、12歳から始まるのだ。

脳の老化、脳に「適応学習」を終えるように命令を伝えているとされる「酵素」があるからだというのだ。「ヒストン脱アセチル化酵素」というもの。その酵素の働きを止めるものがハーバード大学で研究されているという。その確かさを示す臨床結果が報告されているという。柔軟な脳を取り戻す研究は始まったばかりだということだが、「臨界期の活発な脳の働き」が大人になってからでも取り戻せるという、研究結果が発表されたということは喜ばしい。人が「知の限界を超える日」はすぐそこまできているのかもしれない。

・・とはいえ、我々の世代には到底間に合うはずもなく、「脳の柔軟性」は楽しんで学習し、暗記し、定着できるよう、何度も復唱することに徹するのみと、まだまだ、『塾生には負けないぞ!』と日々タイマーを片手に計算と英文朗読、記憶術に悪戦苦闘しております。

サンテミリオン学習塾(大場敬子) 塾長 大場敬子  2014.10.30 


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*ブリスマーク®進学塾 塾長大場敬子のブログを2022年7月より、2013年ブログから掲載させて頂きます。10年間の歳月の流れが面白い!

ブリスマーク®進学塾 塾長大場敬子

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